中国のCPI、PPi
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まずはCPIの価格指数から見て行きます。⬇️


上記のように⬆️中国のCPIの価格指数は過去2年前の価格に下落しておりデフレ化していることが分かります。
このデータは価格指数なので、この価格指数の変化率が前月との比較ならば前月比の上昇率となり前年との比較ならば前年比の上昇率となります。
2年前の価格に逆戻りとなりデフレ傾向となっていて中国に進出している日本企業の販売価格は2年前の価格にまで値下げを迫られていて、この間、人件費は上昇していることから、それだけ利益率が急速に縮小していることを意味しています。
次にCPIの先行指数となるPPiを見て行きます。⬇️

上記のように⬆️中国のPPiの価格指数はコロナ禍以降の高騰が全て帳消しとなりコロナ禍前の価格にまで急低下していることが分かります。
中国に進出している日本企業の製造業は、部品や完成品をどこかに出荷しているので、その卸売価格を意味する物価指数でもあることから中国に進出している日本企業の製造業は深刻な打撃を受けていると分かります。
中国はもちろん日本の人件費も5年前より高騰している状態で製造業の卸売価格は5年前の価格にまで急低下している訳で、おそらく大半の中国に進出している日本企業の製造業は中国事業では利益は、ほとんど出ていないし、利益が出ないどころか赤字が続出していると思われます。
次に中国の輸出価格を見て行きます。⬇️


上記のように⬆️中国の輸出価格はコロナ禍前どころかリーマンショック時の価格さえ下回るほどの歴史的な大暴落となっています。
中国は世界中からエネルギーや原材料を輸入して組み立て加工して世界中に輸出して外貨を稼ぐビジネスモデルで経済発展して来たことから、この中国経済の成長の根幹となるビジネスモデルが完全に崩壊していることを意味しています。
中国は経済成長して行くビジネスモデルが完全に崩壊したことから経済の実態としては大恐慌状態に突入していると言えます。
中国に進出している日本の製造業も同様であり、中国に進出し工場を建設して、その工場から世界中に輸出して巨額の利益を得て行き企業業績を向上させて来たビジネスモデルが完全に崩壊していることを意味しています。
中国に進出している日本の製造業は中国から輸出している価格がリーマンショックよりも低くなっている状態なので、この15年の間に上昇して来た人件費やエネルギー、原材料の上昇分が利益を圧迫することから大半の製造業が中国事業では赤字に転落し深刻な打撃を受けていると推測されます。
日本の製造業で中国の工場への依存度が高い銘柄は、かなりの打撃となっていることが推測されるので今週以降は決算発表が集中するので注意したい状況となっています。
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