投資家の余剰資金
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まずは投資家の余剰資金の置き場となるリバースレポから見て行きます。⬇️
上記は⬆️リバースレポのデータとなります。
昨日は減りましたが、このところ増加していたので、元に戻った感じではあります。
リバースレポは増減が激しいので決め打ちすると予想が外れますが、昨日も比較的、多めに減少しており解釈は難しいですが、少し長めに見ると横ばいとも言えることや準備預金は増加傾向となっているので結局はFRBの総資産は減らなくなり、事実上、QTは終わっていると思います。
次に投資適格債とジャンク債の上乗せ金利を見て行きます。⬇️
上記は⬆️上段が投資適格債の上乗せ金利となり下段はジャンク債の上乗せ金利となります。
上記のように投資適格債、ジャンク債共に上乗せ金利は過去1年で最も低い水準となっており、それだけ投資家は今の市場全体としてリスクが低いと判断していることになり、結局は、それが株式市場の強さの背景だと思います。
投資家のリスク許容度が増しており、積極的にリスクを取って投資している状態なので、株式市場でも積極的に買って来ていると言えます。
次に投資適格債とジャンク債の実際の金利を見て行きます。⬇️
上記は⬆️上段が投資適格債の実際の金利となり下段はジャンク債の実際の金利となります。
投資適格債、ジャンク債共に実際の金利は上昇していますが、上乗せ金利は低いままなので国債の金利上昇によるものであり、いわゆる良い金利上昇、悪い金利上昇という観点から見れば悪い金利上昇とはなっていないことや、そもそも水準は低いので気にするような金利上昇とはなっていません。
逆に国債の金利は変わらないのに上乗せ金利が上昇することで実際の金利が上昇しているケースは悪い金利上昇と言えるので注意が必要な金利上昇となります。
現状では上乗せ金利は低下傾向にあり、国債の金利上昇により実際の金利上昇となっているだけなので、悪い金利上昇とはなっていないと言えます。
次は予想インフレ率を見て行きます。⬇️
上記は⬆️予想インフレ率のデータとなります。
これ以上は上がると嫌な目安となる2.3%にまで上昇していますが、これ以上は上がっては欲しくない感じです。
今の相場環境は足元の潜在成長率が1.9%から2.2%へと上方修正されたので、理論上は中立金利が
中立金利=潜在成長率+予想インフレ率
中立金利=潜在成長率+PCE上昇率
このいずれかとなるので理論上は中立金利は0.3%上昇するので金利水準が上がることから、株式市場の目線も0.3%上がるので、足元の金利上昇は単純に経済が好調だからとなるので、金利上昇が経済を抑制することも無いことから、最近の株式市場は金利上昇をあまり気にしない値動きになっているのだと思います。
次に予想インフレ率を前半と後半に分けて見て行きます。⬇️
上記は⬆️上段が前半5年の予想インフレ率となり下段は後半5年の予想インフレ率となります。
前半5年の予想インフレ率は2.35%と高いですが、後半5年の予想インフレ率は2.25%と低く、これも株式市場が金利上昇を気にしない要因となります。
債券市場の参加者は足元では経済が強いので予想インフレ率は高めになっても経済の過熱が抑制されて来れば自然と物価も金利も低下して行くと判断していることになり、つまりは悪い金利上昇の要素が無いのです。
この前半と後半の予想インフレ率の違いにより株式市場には金利上昇が懸念材料とはなっていないと言えます。
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