アメリカ政府の預金残高

 



まずはFRBの総資産から見て行きます。⬇️

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上記は⬆️FRBの総資産のデータとなります。

先週から横這いとなっていて、横這いとなる週が増えて来ました。

資産縮小、いわゆるQTの最大の目的は準備預金を減らすことにあり、減るどころか、この1年近くは増加傾向にあるので既にQTの計画は完全に破綻していると言えます。

銀行の余剰資金の置き場となる準備預金は預金の増加よりも貸し出しの増加が緩やかだったことから銀行の預金に対する貸し出しの比率となる預貸率は低下し余剰資金は増えることから、結局は準備預金は増えてしまうという傾向となるのです。

そして利下げが目前となっていることからQTは金融政策の方向性が真逆となるので、どのみち停止され終わりとなります。

同時だと金融緩和が急過ぎるからという観点で時期をずらして徐々にとなるでしょうが既に実態としてはQTは停止されているのでQTも有名無実化していますが正式なFRBの金融政策としても、どのみち年内には正式に停止となりQTは終わりを迎えます。

次に準備預金と現金流通量、アメリカ政府の預金残高、リバースレポのFRBの負債勘定を一気に見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上から順に

1、準備預金

2、現金流通量

3、アメリカ政府の預金残高

4、リバースレポ

となります。

準備預金は昨年底打ちしてから増加傾向となっており、私は底打ちする前から減らなくなり増加傾向となって行くのではと仮説を立てて検証して来ましたか、見事な底打ちとなり増加傾向となり私の仮説は的中となりました。

結局は準備預金は銀行の余剰資金の置き場となるので準備預金が底打ちして増加傾向となっていると銀行の余剰資金は増加傾向にあることを意味するので金融環境は引き締まらず、むしろ緩和的になって来ている訳でQTは実態としても既に終わっている訳です。

リバースレポより準備預金の規模が6.7倍もあるので、そもそも準備預金の動向が株式市場に与える影響は大きい訳であり、既に実態としては金融環境は引き締めではなく、緩和されている状況だった訳です。

次の国債と住宅ローン担保証券は準備預金に関連した別の記事を書くので載せるだけと致します。⬇️

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