量的緩和の再開
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まずは準備預金とS&P500のデータを見比べながら見て行きます。⬇️


上記のように⬆️準備預金が底打ちして増加に転じて来てからS&P500も底打ちして上昇傾向となっています。
準備預金は銀行の余剰資金なので、準備預金が増加傾向になると金融環境は引き締めの状態ではなく、緩和されている状態となります。
量的緩和のQEと資産縮小のQTでは
量的緩和とは準備預金を増やす金融政策
資産縮小とは準備預金を減らす金融政策
と基本的になります。
リバースレポはコロナ禍以降に始まった政策なので、コロナ禍前の量的緩和と資産縮小とは準備預金を増やしたり減らすことが目的でした。
理由としては銀行の余剰資金となる準備預金を増やせば金融環境は緩和となり、減らせば銀行の余剰資金は減るので金融環境は引き締めとなります。
昨年も似たような趣旨で記事を書いたように記憶していますが、銀行の余剰資金が増えるか減るかが金融政策の根幹となるので、準備預金が増加傾向になっていると実態としては金融は緩和されている状態となり、ゆえに株式市場には追い風となって来たと言えます。
次に準備預金と金融ストレス指数を見比べながら見て行きます。⬇️


上記のように⬆️準備預金が増加傾向となっているので銀行の余剰資金は増加傾向となっていることを意味することから金融環境は緩和されて行く状態となっており、実際に金融ストレス指数もゼロを大きく下回り、つまりは経済に対して金融は緩和されている状態となっていて傾向が一致しています。
次に10年債の金利と金融ストレス指数を見比べながら見て行きます。⬇️


上記のように⬆️金利が5%にまで上がる過程でも金融ストレス指数に変化はなく、つまりは利上げされて金利が上がっても金融環境は引き締められてはおらず、金利と金融引き締めとの関係性は無かったと証明されているのです。
準備預金が増加傾向になっていると銀行は余剰資金が増加傾向となっているので、金融環境は緩和されている状態となっており、簡単に言えば銀行の手元資金が増える一方なので、銀行は貸し出しを抑制しないことから経済は好調だし株式市場も好調だと言える訳です。
準備預金だけを見ていると明らかな量的緩和の再開となっているので、QTは、そもそも有名無実化しているのです。
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