バランスシート

 





まずは銀行の貸し出しとマネーサプライから見て行きます。⬇️

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上記は⬆️先日も確認しましたが、上記は銀行の貸し出しのデータとなり下段はマネーサプライのデータとなります。

マネーサプライは企業や家計が保有している預金、現金の総額を意味するのでマネーサプライが増えれば

1、企業は設備投資を増やす

2、企業は賃上げして行く

3、家計は個人消費を増やして行く

4、企業及び家計は株や債券への投資を増やす

となり個人消費と設備投資でアメリカのGDPの8割を超えることからマネーサプライが増えて行くと経済は確実と言えるくらい成長して行きます。

マネーサプライが増えるには

1、企業が銀行からお金を借りて信用創造されマネーサプライが増える

2、家計が銀行からお金を借りて信用創造されマネーサプライが増える

となるので結局は起点となるのは銀行による貸し出しとなり、このデータが経済の初期の兆候を把握するには適したデータとなります。

銀行の貸し出しが増えて来たことが分かるデータとなっていますが、マネーサプライの26日に発表される最新データでは更に増加していることが予想されます。

アメリカ経済は足元で力強い成長となっていますが、それが加速して行く経済環境にあり、株価が過去最高値更新ラッシュとなって来たことは、それを見事に先取りしていると言え、株式市場の先見性の的確さを改めて感じる結果となっています。

この銀行による貸し出しが増えて来た要因として⬇️

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上記の⬆️企業向け貸し出しが底打ちし増加傾向となって来たのが確認されます。

やはり国債の金利が10月の5%からピークアウトし4%程度まで低下して来たことや利下げが目前となり、貸し出し金利が引き下げられて来たことから企業が積極的に設備投資を増やす動きが始まって来たと推測され、物価高騰や金利高騰がピークアウトし、ついにアメリカ経済は夜明けとなって来たことが読み取れます。

次に一時、話題となった家計のクレジットカードローンのデータと物価を加味した実質可処分所得のデータを見て行きます。⬇️

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上記⬆️を見比べると分かるのですが、実質可処分所得が横這いから増加して来るタイミングでクレジットカードローンの残高は横這いとなって来ており、手取額が増えて来たのでクレジットカードローンの借入を増やさずに消費を増やして来たことが読み取れます。

アメリカでは学生ローンの返済が10月から再開されたことから10月~12月期のGDPはマイナス成長に陥る見方が出るなど、大きく減速し平均では0.5%程度の成長率にまで鈍化するとの市場予想となっていましたがアトランタ連銀が発表しているGDPナウの最終集計は⬇️

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上記⬆️のように精度が高く的中しているGDPナウの最終集計では前期比年率で2.4%の極めて高い経済成長率となっており、前年同週比のGDP成長率を見ると⬇️

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上記⬆️のように足元でアメリカ経済の成長は加速していることが確認されます。

今のアメリカ経済は銀行貸し出しが底打ちして増加傾向となり企業向け貸し出しも増加に転じて設備投資が増えて行き、家計は物価を加味した実質可処分所得が増加して来たことからクレジットカードローンを増やさずとも消費を増やす余地が拡大し、アメリカ経済の8割を占める企業の設備投資と家計の個人消費が力強く増加して行く環境にあり、アメリカ経済は力強く成長して行く環境にあると分かるのです。

これを株式市場は素直に読み解き、投資家は先見性を発揮して積極的に投資して来たから

ダウ平均は過去最高値更新!

ナスダック100も過去最高値更新!

S&P500も過去最高値更新!

となっていると言えるのです。

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