S&P500とナスダック

 




S&P500とナスダック100の終値は

S&P500は4783.83

ナスダック100は1万6832.92

予想EPSは

S&P500は221.78(先週金曜日は221.15)

ナスダック100は590.01(先週金曜日は583.4)

PERは

S&P500は21.57倍(4783.83÷221.78)

ナスダック100は28.53倍(1万6832.92÷590.01)

益回りは

S&P500は4.64%(1÷21.57)

ナスダック100は3.51%(1÷28.53)

10年債の金利は3.95%

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予想インフレ率は2.27%

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実質金利は1.68%(3.95%-2.27%)

イールドスプレッドは

S&P500は2.96%(4.64%-1.68%)

ナスダック100は1.83%(3.51%-1.68%)

となります。

予想EPSは

S&P500は221.78(先週金曜日は221.15)

ナスダック100は590.01(先週金曜日は583.4)

となるので

益回りと予想EPSから見た理論値は

S&P500は4435.6(221.78÷5%)

ナスダック100は1万6389.17(590.01÷3.6%)

となることから

S&P500は7.28%の割高(4435.6÷4783.83)

ナスダック100は2.64%の割高(1万6389.17÷1万6832.92)

予想EPSは2023年基準であり2024年基準になるとS&P500は250くらいからのスタートとなると予想していましたが、変更されないので、この水準で続けて行きます。

1年後の利益予想だとEPSは250くらいとなるので割安となりますが変更されないので、このまま続けて行きます。

ただ決算発表の結果から算出されている実績EPSに対してアナリスト予想の平均となる予想EPSは低過ぎることから割高となるだけなので実績EPSから見た理論値を、より重視して行きます。

次に実績EPSに対して予想EPSは低過ぎることから実績EPSと益回りから見た理論値も見て行きます。

実績EPSは

S&P500は219.24(先週金曜日は217.87)

ナスダック100は559.05(先週金曜日は559.38)

実績EPSと益回りから見た理論値は

S&P500は5481(219.24÷4%)

ナスダック100は1万8635(559.05÷3%)

となるので

S&P500は14.6%の割安(5481÷4783.83)

ナスダック100は10.7%の割安(1万8635÷1万6832.92)

となりますが実績EPSと益回りから見た理論値とは中長期的なベースラインとなり物価が前年比で2%に近付き、利下げされて物価と金融政策が正常化して来る過程で達すると判断しているターゲットラインとなり、それを予想値としています。

ナスダック100の予想EPSは昨年来の最高値となり2022年には一時的に600を超えていたタイミングがありましたが、それ以来2年ぶりくらいの高値となっています。

S&P500も予想EPSは先週より少し上方修正されており、来週から本格化する四半期決算発表を前にアナリスト予想が厳しくなる時期だけに非常に良い結果だと言えます。

アメリカのアナリストは日本とは違い独立して活動していることから日本のアナリストが金融機関に属し企業寄りの業績予想に偏るのに対して投資家から信頼を得ようとすることから企業には非常に厳しめな業績予想となる傾向にあります。

アナリストは決算発表で下方修正となり株価が暴落して投資家から信頼を失うのを最も恐れるので企業には厳しめとなり、特に決算発表シーズン直前は下方修正だけは絶対に避けようとして最も業績予想が厳しくなる時期となるのです。

その為、四半期が明けてから決算発表が始まる2週間が業績予想は最も厳しくなる時期となり、いざ決算発表が始まったら上方修正ラッシュとなり株価上昇を演出したい時期となります。

決算発表が始まって上方修正ラッシュとなり株価は上昇ラリーとなって行く

これなら市場関係者はみんなハッピーなので、その舞台が四半期明けから準備され整えられるという傾向にあるのです。

それだけにわりと冴えない時期になりがちなのですが、予想EPSが上方修正され株価が上がるのは非常に良い傾向であり、四半期決算への期待が大きいことを意味します。

今週はハイテク見本市の評判が良かったようで、それがナスダック100の予想EPSの上方修正に繋がったと言えますが、生成AIの普及が本格化して来たことから、ハイテク銘柄を中心として上方修正ラッシュとなると予想され、FOMCで利下げが明確化するのは確実な情勢でもあり、わりと派手めな上昇ラリーとなって行きそうな予感に満ちた週となりました。


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