インド経済のポテンシャル
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
まずはインドの過去25年の人口の推移を見て行きます。⬇️

上記のように⬆️見事に右肩上がりで増加していますが、2022年のデータでは急な増加となっていて、もしかするとコロナ禍の影響が人口の増加に寄与した可能性もありますが、国民生活が豊かになるにつれて生活に余裕が生まれ人口増加が加速している可能性が高そうです。
GDPを人口で割ると
GDP÷人口=一人あたりの生産性
となることから
人口×生産性=GDP
となるので、やはり人口が右肩上がりで増える国の経済成長率は高くなりやすい傾向にあります。
GDP成長率を確認して行きます。⬇️

上記のように⬆️GDP成長率は直近で7.6%と高くインド経済のポテンシャルの高さが確認出来ます。
GDPとは付加価値を意味し、付加価値とは生産性を意味することからGDPを労働者数で割ると
GDP÷労働者数=一人あたりの労働生産性
となることから
労働者数×労働生産性=GDP
となることが分かります。
労働生産性とは
売上-他社への支払い=労働生産性
となるので、つまりは企業の粗利益を意味すると分かります。
株価を分解すると
EPS×PER=株価
となりますが、EPSとは1株当たりの利益を意味し1株当たりの利益とは
税引き後純利益÷発行済株式数=1株当たりの利益
となるので結局はGDPとは企業が生み出す付加価値の合計となり、EPSとGDPとは直接的な関係性があることが分かります。
実際にS&P500のEPSとアメリカの名目GDP成長率とは綺麗に連動していて、結局は名目GDP成長率とはEPSの成長率を意味することが分かります。(名目GDP成長率よりも一定割合でEPS成長率が上回ります)
だからイコールの関係でインドの個別銘柄が連動するとは企業の脆弱性から明確には言えない可能性があり、やはりインドへの投資はリターンも期待出来ますが、リスクも高いので株価指数のインデックスファンドへの投資が無難かとは思います。
次にインドの製造業とサービス業の総合PMIを見て行きます。⬇️

上記のように⬆️総合PMIは直近で好調、不調の境目となる50を大きく上回る61となっていて足元でインド企業の景況感も非常に好調だと分かります。
次にPMIを製造業とサービス業に分けて見て行きます。⬇️

上記のように⬆️製造業PMIは50を超えて推移しており、世界の製造業PMIが低調となっている中でインドの製造業の好調さが際立ちます。
要因としては中国の政治リスクや地政学リスクを嫌気して中国から製造業の拠点を他国に移す大きなトレンドが始まっていてインド、メキシコ、ベトナム、インドネシア、カンボジアなど人口が多く、賃金水準が低い国に製造業の拠点が次々と移管されており、インドの製造業も好調となっている訳です。
次にサービス業のPMIを見て行きます。⬇️

上記のように⬆️サービス業PMIは直近で60を超えており、非常に好調となっています。
新興国にありがちな製造業に依存した経済成長ではなくサービス業も経済成長を牽引しており、バランスの良い経済発展を遂げていると言えます。
インドは数学が強い国なので世界のハイテク企業の経営幹部にインド系の人が多く、オンラインで仕事を得られるようになりハイテク関連の仕事も大幅に増加しています。
ゆえに単純労働、低賃金の雇用拡大で経済成長している新興国の典型的なパターンとは違いバランスの良い経済成長となっているのです。
このようにバランスの良い経済成長を遂げているインドですが、リスクとしては多民族国家なのでイスラム教の人口だけでも1億人を超えるなど、常に政治リスクがあり内紛のリスクやインフラに大きな遅れがあり、電力不足による経済の混乱、貧富の格差が大きいのでストの頻発リスクなど、政治、経済を混乱させるリスクは満載の国でもあり、もろ手を挙げて投資出来る国ではありません。
ゆえにインドに投資するとしても極論すれば全損しても良い程度の投資から始める程度でポートフォリオのごく一部にインデックスファンドを組み込む程度かなと思います。
ただ、それでも僅かな額でも投資してインド経済の成長に参加するのも投資戦略としては有効かと思います。
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
コメント
コメントを投稿