GDPとGDI

 


経済学と金融理論、会計、マーケティング理論の知識をベースに記事を書いてます。

またニューヨークを拠点とした全米で上位1%に評価されているヘッジファンドの分析手法を参考にしてデータ分析し予想してます。

米国の経済学者やヘッジファンドの分析レポートも日々読んで参考にしてます。

私の記事はデータ分析と予想が中心で用語解説も交えながら進めてるので初めて株を取引する人でも直ぐに理解出来て予想は参考になると思います。

データの内容は個人投資家がほとんど見たことが無いか見ないデータが大量に出て来るので経済や株式市場、債券市場、ドル/円など誰でも詳しくなると思います。

この記事ではGDPとGDIから見るアメリカ経済の現状と先行きを簡単に考えます。





まずはGDPGDIを見て行きます。⬇️

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上記は上段がGDPとなり下段はGDIのデータとなります。

国内の付加価値がGDPとなりますが、ここから海外との輸出や輸入の価格動向を加味して国内の購買力を見るのがGDIとなります。

非常に単純化するとGDPは生み出された付加価値となり、その国内で生み出された付加価値の購買力を見るのがGDIとなります。

GDPが高くてもGDIが低いと企業や家計の購買力は低いことから企業や家計の景況感は実感は低いことになります。

国内の購買力を見るのがGDIとなるので、これを重視する経済学者もいて、アメリカの経済学者でオバマ大統領時代の経済政策の司令塔だったハーバード大学出身の経済学者が重視することで有名ですが、この経済学者は上記のようにGDIが低いことからアメリカ経済はリセッション入りするの分析を展開し、更に失業率が高まりリセッション入りしない限り物価は下がらないとの分析と主張を展開していました。

このハーバード大学出身の経済学者とハーバード大学の学長だったサマーズ元財務長官はリセッション入りし失業率が上がらないと物価は下がらないとの主張を展開し、いわゆるハードランディング派を形成していました。

一方で物価上昇は一時的とし、供給不足が解消して来れば物価は下がるのでソフトランディングするとの主張を展開していたノーベル経済学賞を受賞した経済学者や著名なシンクタンクの所長、私が信頼しているいくつかのヘッジファンドなどがソフトランディング派を形成していました。

比率としては圧倒的にハードランディング派が多く、ソフトランディング派は猛烈な誹謗中傷の対象とされ激しくバッシングされ続けていて極めて少数派でした。

結果は失業率は歴史的で記録的な低水準を維持しながらFRBが物価目標としているコアPCEは過去6ヶ月平均の年率換算で1.87%にまで急低下し、この経済学を真っ二つに割った歴史的な経済学界の歴史的な論争はソフトランディング派の勝利となりソフトランディング派は勝利宣言しています。

ハードランディング派の経済学者は実質的な敗北宣言を出していてGDIを重視した分析手法がソフトランディングを予見出来なかったことを自ら分析していましたが、結果は惨敗となっています。

アメリカのリセッション騒動のトップ2のサマーズ元財務長官とオバマ大統領時代の経済政策の司令塔の経済学者の分析手法は既に敗北し既に決着していることやGDIに偏る分析手法には意味は無いと私は判断していたので記事には書かず、そしてこの論争は決着していることから記事にはしませんでした。

この経済学界を二分した経済学史に残る一大論争は決着しているので、今のアメリカ経済の分析としては既に終わった話となるので以後、基本的には取り上げません。

重要性は低いからとなります。

そしてアメリカ経済がリセッション入りする時に、その判断を下す8人の経済学者が重視するのはGDPとGDIの平均となりますが現状は⬇️

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上記のように⬆️GDPとGDIの平均は足元で3.2%の極めて高い成長率となっておりGDIを重視した分析手法は経済を正確に分析する手法としては適さなかったという結果となっており、単純化すれば国内で生み出される付加価値の合計となるGDPが好調ならばGDIが冴えなくても、結局は経済は好調となっているし、なって行くとの結末となっています。

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