FRBによるQTに影響するリバースレポ

 




まずは投資家の余剰資金の置き場となるリバースレポから見て行きます。⬇️

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上記は⬆️リバースレポのデータとなります。

先週金曜日は0.57兆ドルだったので増加しています。

日々の増減が激しいので1日の増減には、ほとんど意味はありませんが、リバースレポは投資家の余剰資金の置き場となっていてリスクゼロで5%以上の利回りを得られることから、ある程度の残高からは減らなくなり、FRBはQTは事実上、停止となるとの仮説を立てて来たので日々の増減も、その意味において重視しています。

既に準備預金は仮説通りに底打ちし増加傾向となっておりQTの最大の目的は準備預金を減らすことにあるので事実上の停止となっていてFRBの総資産は減らなくなり、横這い傾向となって来たので総資産の観点からも事実上、既にQTは停止となっていますが、リバースレポが減らなくなればQTから一転して量的緩和の事実上の再開となって来るので引き続きリバースレポの日々の増減に注目して行きます。

次に投資適格債とジャンク債の上乗せ金利を見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上段が投資適格債の上乗せ金利となり下段はジャンク債の上乗せ金利となります。

国債の金利は一時の3.8%から4%超えと上昇していますが、投資適格債の上乗せ金利は右肩下がりで低下しており、投資家が先を見据えて積極的に投資していることが良く分かるデータとなっています。

またジャンク債の上乗せ金利も一時は上昇しましたが低下傾向に戻り、やはり投資家のリスクを取って積極的に投資していることが分かり、つまりは市場全体でリスクオン相場となっていることの裏付けするデータと言えます。

次に投資適格債とジャンク債の実際の金利を見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上段が投資適格債の実際の金利となり下段はジャンク債の実際の金利となります。

投資適格債とジャンク債のデータはアメリカ時間の朝に発表されるので昨日の国債の金利低下の影響は無いので明日のデータでは実際の金利も更に低下していると思います。

過去1年のデータから見て金利水準は低く、それだけ実態としては金融緩和が進んでいると言えます。

次に予想インフレ率を見て行きます。⬇️

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上記は⬆️予想インフレ率のデータとなります。

予想インフレ率は利下げの目安となる2.3%を下回り、更に2.2%を下回ると利下げ回数を織り込んで来ることになるので、2.2%を下回る過程で、かなりの爆上げラリーとなって行くと思います。

逆に言えば、まだまだ上昇余地が大きく、本格的な爆上げラリーとなって行くのは、まだ先だと言えます。

次に予想インフレ率を前半と後半に分けて見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上段が前半5年の予想インフレ率となり下段は後半5年の予想インフレ率となります。

後半5年の予想インフレ率をヘッジファンドや機関投資家は重視するので、この予想インフレ率が2.2%に近づき下回ると本格的な爆上げラリーとなって行くと思います。

ただ少し見方が変わって来ていてアメリカ経済は物価は2%に達しても経済は減速することなく、潜在成長率が2%程度から上振れして3%くらいが常態化するのではとの見方がじわじわと出て来ています。

実質経済成長率が3%程度で物価上昇率が2%で名目経済成長率は5%程度となり定着するのではとの見方がじわじわと出て来ています。

生成AIが普及して来ると労働生産性は飛躍的に高まるので実質経済成長率が3%を超える時代に入っていても不思議では無いのです。

となると金利はやや高止まりとなり、一方で企業業績見通しは大幅に上振れして行くので予想EPSが極端に上振れする可能性が高くなって来ています。

今のアメリカ市場は実績EPSに対して予想EPSは低過ぎることから、つまりは予想インフレ率はさほど下がらなくても予想EPSの極端な上振れにより株価は爆上げラリーとなって行くとのシナリオの実現可能性が高くなって来た感じです。

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