FRBによるQT
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まずは投資家の余剰資金の置き場となるリバースレポから見て行きます。⬇️

上記は⬆️リバースレポのデータとなります。
昨日は0.58兆ドルだったので、ほぼ横這いとなっており、減り方が緩やかとなって来ていて横這いで安定して来るのではと見ています。
既に準備預金は増加傾向となっていることからFRBの総資産は減らなくなっており、事実上、QTは終わったと言える状況となっており、あとはリバースレポが減らなくなればQTは完全に終わったと言い切れる状況となります。
次に投資適格債の上乗せ金利とジャンク債の上乗せ金利を見て行きます。⬇️


上記は⬆️上段が投資適格債の上乗せ金利となり下段はジャンク債の上乗せ金利となります。
全体の傾向として大きく金利は低下しており、上乗せ金利なので文字通り上乗せ金利が縮小することから、それだけ投資家が殺到している状態であり、利下げを織り込みながら実態としては金融緩和が進んでいることが、よく分かるデータとなっています。
次に投資適格債の実際の金利とジャンク債の実際の金利を見て行きます。⬇️


上記は⬆️上段が投資適格債の実際の金利となり下段はジャンク債の実際の金利となります。
国債の金利が一時の3.8%程度から4%超えと少し上昇しているので実際の金利は投資適格債、ジャンク債共に横這いというか下がらなくなっていますが、ピーク時からは、かなりの低下となっており、それだけ企業の利払い負担は減り、企業のキャッシュフローが改善することから企業業績にプラスに作用し、設備投資や賃上げの余力が増すので経済成長に寄与し株価上昇にも寄与することになります。
次に予想インフレ率を見て行きます。⬇️

上記のように⬆️予想インフレ率は比較的、大きめな低下となりました。
やはり消費者信頼感指数の予想インフレ率が低下したことにより債券市場にも、これだけ大きな影響を与えるように戻っており、消費者信頼感指数と消費や予想インフレ率、経済、物価との連動性が戻って来ていると、ちょっと驚きながら見ています。
次に予想インフレ率を前半と後半に分けて見て行きます。⬇️


上記は⬆️上段が前半5年の予想インフレ率となり下段は後半5年の予想インフレ率となります。
ちょっと新鮮な驚きなのですが、前半5年の予想インフレ率は、ほとんど変わらないのに後半5年の予想インフレ率は一気に低下しています。
昨日が2.34%だったので1日で0.7%もの急低下となっており、ここまで消費者信頼感指数の予想インフレ率が債券市場の予想インフレ率に大きな影響を与えるのかと驚いています。
株式市場でも懸念材料となっていた債券市場の予想インフレ率の高止まりが消費者信頼感指数の予想インフレ率低下により、一気に解決してしまったので、ちょっと呆気にとられてもいますが、このような変化を一時(いっとき)とせず、市場の兆候や傾向、特徴として脳裏に刻み、活かして行きたいと思います。
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