QTに影響するリバースレポ

 


まずは投資家の余剰資金の置き場となるリバースレポを見て行きます。⬇️

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上記のように⬆️リバースレポは前日比で増えました。

このところ一時は0.6兆ドルを割りましたが、そこからは底打ちとなり緩やかな増加傾向となっていて、少なくとも横這いとはなって来たと言える推移となっています。

FRBによるQTでは最大の目的は準備預金を減らすことにありますが、既に準備預金は増加傾向となっているので実態としてはQTの計画は破綻していますが、総資産の縮小という意味でもリバースレポが減らなくなると事実上の停止となるので⬇️

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既に⬆️準備預金は2週続けて横這いとなっており、既にQTは事実上の停止となっていると解釈出来ますが、リバースレポが増加していることから、QTは事実上の停止となっている可能性が高くなっていると思います。

次に投資適格債とジャンク債の上乗せ金利を見比べながら見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上段が投資適格債の上乗せ金利となり下段はジャンク債の上乗せ金利となります。

投資適格債はリスクが低いので全面的に買われるから上乗せ金利は右肩下がりで低下している。

ジャンク債はリスクが高いので慎重に見極めながら、そして迷いながら買われているので上乗せ金利は乱高下しながら傾向としては低下している。

という状況となっていてアメリカ市場が楽観に偏り過ぎずに冷静に投資判断されていることが分かります。

冷静さが失われて楽観に偏り過ぎるとバブル化して行くことから、このような冷静か買われ方を確認出来るとアメリカ市場が健全な市場心理ら投資家心理にあると分かるので地味なデータですが重要なデータだと言えます。

次に投資適格債とジャンク債の実際の金利を見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上段が投資適格債の実際の金利となり下段はジャンク債の実際の金利となります。

国債の金利がまた4%を超えてしまったので実際の金利は、やや上昇していますが、過去1年のデータから見ると水準は低いので、市場では一足早く利下げされている状態となっており、それだけアメリカ経済を押し上げて行くことになります。

次に予想インフレ率を見て行きます。⬇️

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上記は⬆️予想インフレ率のデータとなります。

この予想インフレ率の金利が2.2%を割って来て2.1%に近づくと、この過程でナスダック総合とラッセル2000は強く爆上げして行くと思います。

金利との関係でイールドスプレッドが目安となり、投資されて行くので、利下げを織り込む水準となる2.2%や利下げ回数を織り込んで来る2.1%程度という金利に近づくとナスダック総合やラッセル2000は強く買われて爆上げとなって行くと思います。

次に予想インフレ率を前半と後半に分けて見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上段が前半5年の予想インフレ率となり下段は後半5年の予想インフレ率となります。

後半5年の予想インフレ率は2.37%と高く、これがナスダック総合やラッセル2000の上昇を抑制しているので、この後半5年の予想インフレ率が2.2%を割るとナスダック総合やラッセル2000は強烈に爆上げラリーとなって行くと思います。

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