QTに影響するリバースレポ

 



まずは投資家の余剰資金の置き場となるリバースレポから見て行きます。⬇️

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上記は⬆️リバースレポのデータとなります。

このところリバースレポは減らなくなっており、一時0.6兆ドルを割ってから増加に転じて、リバースレポの減少が止まった可能性が高そうな状態となっています。

つまりFRBによるQTは事実上、終わった可能性が高く、この点から見てもアメリカ市場が大きく上昇して行く要因となります。

事実上、QTは終わり金利も低下しているので実態としては利下げとなっており、アメリカ市場には強い追い風となります。

次に投資適格債とジャンク債の上乗せ金利を見比べながら見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上段が投資適格債の上乗せ金利となり下段はジャンク債の上乗せ金利となります。

非常に対照的な動きとなっており投資適格債は安心して投資出来るので投資家は迷わず投資しているから金利は右肩下がりで安定して低下している一方でジャンク債はリスクが高いので腰を据えて投資して行くとはならず、投資家は不安を抱えながら投資している状態なので金利は右肩下がりで低下とはならず、乱高下しながら大きな傾向として見ると低下傾向となっている状態です。

ジャンク債は格付け会社が投資には不適格と格付けした企業が発行している社債となるので、それだけリスクが高いのですが、ETFならリスクは抑制出来るのでポートフォリオの一部に少しは組み込むという投資戦略は有効だと思いますが、投資家は不安を抱えて迷いながらジャンク債市場に投資していると読み取れ、市場全体が本格的なリスクオン相場に入るのはまだ先だと言えます。

次に投資適格債とジャンク債の実際の金利を見て行きます。⬇️

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上記は⬆️上段が投資適格債の実際の金利となり下段はジャンク債の実際の金利となります。

投資適格債、ジャンク債共に国債の金利が一時よりは上昇しているので低下傾向が止まっている状態です。

とは言っても一時期よりは大きく金利は低下しており、それだけ企業の利払い負担は減ることから実態としては一足早く利下げとなっており、株式市場には強い追い風となっています。

次に予想インフレ率を見て行きます。⬇️

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上記は⬆️予想インフレ率のデータとなりますが、このところ少し上昇していましたが、また低下して来たので目安としては2.2%を下回る必要はありますが、嫌な金利上昇は短期間で終わり、株式市場を崩すことなく終わったので、ちょっとホッとしています。

次に予想インフレ率を前半と後半に分けて見て行きます。

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上記は⬆️上段が前半5年の予想インフレ率となり下段は後半5年の予想インフレ率となります。

目安としては2.2%を下回る必要があるので、まだ少し距離があり、特にヘッジファンドや機関投資家が重視している後半5年の予想インフレ率は2.32%と高く、これが2.2%を割って来ると株価上昇に弾みがつき、更に強い上昇ラリーとなって行くと思います。

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