FRBによるQT

 



まずは投資家の余剰資金の置き場となるリバースレポから見て行きます。⬇️

上記は⬆️リバースレポのデータとなります。

私はリバースレポは投資家の余剰資金であり、リスクゼロで5%以上の利回りを得られることから、投資家のポートフォリオを考えれば、どこかで減らなくなり事実上、QTは停止になるとの仮説を立てています。

先週はFRBの総資産は僅かに増加しており、銀行の余剰資金の置き場となる準備預金は増加に転じていることから、事実上、QTは停止となったのではと淡い期待はありますが、果たしてどうなるか非常に興味深いです。

リバースレポはまた減り出したので総資産はまた減少している可能性が高そうですが、引き続き推移を見て行きます。

次に投資適格債の上乗せ金利と実際の金利を見て行きます。⬇️

上記は⬆️上段が投資適格債の上乗せ金利となり下段は実際の金利となります。

国債の金利が少し上がったので投資適格債の金利も少し上がりましたが、上乗せ金利が低下していることから国債の金利上昇分は、ほぼ帳消しとなっています。

次にジャンク債の上乗せ金利と実際の金利を見て行きます。⬇️

上記は⬆️上段がジャンク債の上乗せ金利となり下段は実際の金利となります。

ジャンク債の金利は国債の金利上昇の影響を受けて少し上昇していますが、過去1年で最も低い水準まで低下しており、格付け会社から投資には不適格と格付けされた財務が弱い企業が発行している社債の金利低下となるので、金利低下の恩恵は大きく、債務不履行リスクが低下することから投資家からの買いが殺到していている状態です。

金利は低下しても、まだ7.6%もの利回りを得られることからETFならリスクは抑制出来るのでポートフォリオの一部に組み込みたいと考えられる投資先と思います。

次に予想インフレ率を見て行きます。⬇️

上記のように⬆️予想インフレ率は目安の2.2%を超えて2.3%にまで上昇しており、これが2.2%を下回って来ないと株式市場は本格的な上昇ラリーには入らないと思います。

四半期決算発表シーズンが始まったので、企業業績を素直に好感して上昇して行くラリーにはなると思いますが、力強い爆発的な上昇ラリーとなって行く為には予想インフレ率が2.2%を下回る必要があると思います。

利下げのタイミングや回数をめぐる目安となるからです。

次に予想インフレ率を前半5年と後半5年に分けて見て行きます。⬇️

上記は⬆️上段が前半5年の予想インフレ率となり下段は後半5年の予想インフレ率となります。

ヘッジファンドや機関投資家などプロは後半5年の予想インフレ率を重視するので、これが上昇すると自動的にポジションは落とすので、どうしても上値は重くなります。

現状で2.36%にまで上昇しており、上値が重い要因となっています。

この後半5年の予想インフレ率が2.2%を下回ると本格的な爆上げラリーになって行くと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

OpenAI

設備稼働率のデータ

投資家の余剰資金

輸入物価

2024年のアメリカ市場

予想インフレ率

ナスダック100の終値

CPIの結果

CPIを季節調整した後と前