インドのCPI、PPi、政策金利

 



まずはインドのCPIの前年比の上昇率から見て行きます。⬇️

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上記のように⬆️インドのCPIは再加速となっており

10月は前年比4.87%の上昇率

11月は前年比5.55%の上昇率

12月は前年比5.69%の上昇率

となっていてCPIは再加速となっていることが分かります。

で、この前年比のデータを見ているだけだと

インドは物価高騰が再加速!

インドは追加利上げが必要か!

となってしまう訳ですが、CPIの価格指数を見て行くと⬇️

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上記のように⬆️インドのCPIは再加速どころか物価高騰は完全に止まっていてデフレが懸念されるほど全く上がらなくなっているのです。

前年比で見ると前年の水準が低いのでまるで物価高騰は再加速しているかのように見えてしまいますが、前月比で見てみると5ヶ月も横這いとなっていて、やや低下しており、物価高騰が再加速どころか一気にデフレが懸念されるほど全く上がらなくなって来たのです。

CPIは企業の販売価格なのでの先行指数となる企業の仕入価格を意味するPPiを見て行くと⬇️

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上記のように⬆️企業の仕入価格となるPPiも横這いとなっており、5ヶ月前との比較だとむしろ低下していて企業の仕入価格の段階でもデフレ傾向となって来た訳です。

つまりCPIは足元で前月比では5ヶ月も横這いとなっており、仕入価格となるPPiは5ヶ月前より低下していることから今後もCPIはしばらく上がらないと予想され年後半には前年比でも1%割れくらいまで一気に急低下して来ると予想されるのです。

この状態でインドの政策金利は⬇️

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上記のように⬆️インドの政策金利は6.5%と非常に高く、年後半には急激な利下げラッシュとなって行くと予想されます。

理屈から言えばCPIが1%を割れるなら政策金利はゼロ%近くまで利下げする必要があるので年内に6.5%から5%以上の利下げとなって行くのではと予想されます。

インドの株価指数は⬇️

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上記は⬆️インドを代表する株価指数となります。

上記のようにインドの株価指数は過去半年で上昇はしていますが10%には満たない上昇となっていてアメリカや日本などより大きく出遅れています。

この状態で年後半に利下げラッシュとなって来ると大きめな上昇が期待出来るかと思います。

インド株のインデックスファンドへの投資も有効な投資戦略だと思います。

つみたてNISAで中長期的なインド経済の成長を取り込むのも1つの方法だと思います。

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