PCEとの関係性
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まずは昨日発表されたCPIのデータから見て行きます。⬇️

上記から⬆️
1、CPIの季節調整済みの前月比は0.3%の上昇
2、CPIの季節調整前の原数値は前月比0.1%の低下
となっていることが分かります。
季節性があるので原数値を季節特有の要因を排除して季節要因を無くした前月比を見る為に季節調整されるのですが、元の実際のCPIは前月比で0.1%の低下となっているのに季節調整した後では0.3%の上昇となっており、非常に分かりにくい結果となっています。
ポイントはFRBが正式な物価目標としているPCEには
季節調整済みのデータに近いのか?
それとも
季節調整前の原数値に近いのか?
となります。
そこで季節調整済みのCPIと季節調整前の原数値とPCEを見比べて確認してみます。⬇️



上記は⬆️上から順に
1、季節調整済みのCPI
2、季節調整前の原数値のCPI
3、PCEは季節調整済みのデータ
となりますが、もう一目瞭然でPCEと近いのは季節調整前の原数値だと分かります。
CPIは12月分までが発表となり今月下旬にPCEが発表されるので上記のPCEは11月までのデータとなりますが、つまりは下旬に発表される12月のPCEはCPIの季節調整前の原数値に近い傾向となり、低下している可能性が高いのです。
PCEも前月比で発表されるのは季節調整済みのデータとなりますが、CPIの季節調整前の原数値とPCEの季節調整済みの傾向は似通うことから下旬に発表される12月のPCEは低下している可能性が高く、それだけFRBは利下げが必要なデータを得るのです。
次に同様にコアCPIの季節調整済みと季節調整前の原数値も見て行きます。⬇️

上記から⬆️
1、季節調整済みのコアCPIは前月比で0.3%の上昇
2、季節調整前の原数値のCPIは前月比で0.1%の上昇
となっていて、やはり季節調整前の原数値のコアCPIは前月比で0.1%の上昇となり、ほぼ横這いとなっていることが分かります。
そこでコアCPIの季節調整済みと季節調整前の原数値とコアPCEも見比べて行きます。⬇️



上記は⬆️上から順に
1、季節調整済みのコアCPI
2、季節調整前の原数値のコアCPI
3、季節調整済みのコアPCE
こちらも一目瞭然ですが、コアPCEに近いのは季節調整前の原数値のコアCPIとなり、下旬に発表される12月のコアPCEは、ほぼ横這いが予想されるのです。
コアPCEの前月比のデータを見ると⬇️

6月は前月比0.2%の上昇
7月は前月比0.1%の上昇
8月は前月比0.1%の上昇
9月は前月比0.3%の上昇
10月は前月比0.1%の上昇
11月は前月比0.1%の上昇
となっていて6月から11月までの6ヶ月平均の年率換算は1.87%となっており、ここに12月は横這い程度の結果となりそうなので7ヵ月平均の年率換算は更に低下しFRBの2%の物価目標から更に下振れする訳です。
昨日のCPI発表を受けて債券市場では年内7回の利下げ予想が主となっていて、利下げ織り込みは進んだ結果となりました。
季節調整の意味ないじゃん!
と心の中心で叫んでいます。
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