アメリカ経済の物価
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まずは毎週確認しているガソリン小売価格とガソリンスタンドの仕入価格となるガソリン先物価格を見て行きます。⬇️


上記は⬆️上段がガソリン小売価格となり下段はガソリンスタンドの仕入価格となるガソリン先物価格となります。
ガソリン小売価格は8月、9月と比較的、大幅に上昇しCPIやPPi、PCEなどの物価指数を少し押し上げていて少し上振れしていました。
その後、10月、11月と大暴落となり、発表済みの10月の物価指数を少し押し下げて下振れしていました。
ピーク時には1ガロン3.9ドル近くまで上昇し現時点では3.23ドルへと、およそ17%の大暴落となっています。
アメリカの国土面積は日本の25倍もあり、それだけ輸送費が膨大となるのでガソリン価格はあらゆるモノやサービス価格に与える影響が大きく、じわじわとあらゆる物価を押し下げて来るのです。
更にガソリンスタンドの仕入価格となるガソリン先物価格は1ガロン2.1ドル~2.2ドル程度まで暴落しており、ガソリンスタンドは、およそ仕入価格に0.7~0.8ドルを上乗せして販売し、これが利幅となりますが、仕入から販売価格に反映されて来るまで2週間~3週間のタイムラグのあとにガソリン小売価格は2.8ドル~3ドルくらいまで、更に暴落して来ると予想されます。
現時点のガソリン先物価格は今月下旬くらいから反映されて来るので1月も暴落した価格で小売価格は推移して行くと予想され、2月に発表される1月のCPIやPPi、PCEを押し下げて下振れさせて来ることになります。
FRBが正式な物価目標としているコアPCEの前月比の上昇率を見て行くと⬇️

上記のように⬆️6月以降は5ヶ月連続して年率換算で2%の物価目標が達成される目安となる前月比0.2%程度で推移しており、5ヶ月の平均だと0.2%をやや下回るペースで推移していますが、これが来年1月まで更に3ヶ月はほぼ前月比で0.2%のペースが確定となり、合計で8ヶ月は物価目標の主2%のペースが維持されることが確定的となっています。
あと4ヶ月0.2%程度のペースが維持されれば来年6月には2%の物価目標はコアPCEでも達成されることになります。
コアPCEは一度、安定すると、ほとんど動かなくなり定着して来ます。
それゆえにFRBはコアPCEを物価目標として来た訳ですが、つまりはよほど極端なアクシデントが無い限り、もう2%の物価目標は達成されたも同然なのです。
この物価の初期の急低下は昨年6月に商品価格の総合指数となるCRB指数が10%以上の大暴落となっていたので、そこから物価の急低下は始まっていたのです。
私が昨年6月から予想して来た物価の急低下による2%の物価目標達成は事実上、実現している状態となっています。
あとは来年7月に発表される6月のデータを確認して行くだけとなります。
歴史的で記録的な利下げラッシュになって行くと予想しています。
ちなみに1ガロンとは3.785リットルなので1ガロン3ドルまで下がると
3÷3.785リットル=0.793ドル
となるので1ドル147円換算だと
0.793×147円=116.6円
となり日本よりも、かなり安いと分かります。
またアメリカの平均賃金は日本の2.5倍となるので賃金水準に置き換えると
116.6円÷2.5=46.64ドル
となるので、アメリカの自動車は燃費を気にせず造るのでリッター2キロ~3キロくらいは普通となっている訳です。
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