アメリカ経済




まずは7月~9月期の労働生産性から見て行きます。⬇️

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先月発表時にも記事にしましたが、改めて触れます。

上記⬆️のように7月~9月期の労働生産性は5.2%の極めて高い上昇となりました。

労働生産性とは

売上-他社への支払い=労働生産性

となるので企業の粗利益を意味することから単純に考えれば企業は粗利益が増えるので賃上げの余地が生まれ賃金が上がる要因となる訳ですが具体的には

労働生産性×労働分配率=賃金

となりますが、より具体的に考えると

例えば

労働生産性は月に100万円

労働分配率は60%

賃金は60万円(100万円×60%)

という関係となります。

ここから労働生産性が5%上がると

労働生産性は105万円(100万円×1.05)

労働分配率60%

賃金63万円(105万円×60%)

となるので賃上げには労働生産性の上昇が必要となり

GDP÷労働者数=1人あたりの労働生産性

となるので

労働者数×労働生産性=GDP

となることから労働生産性とはGDPを意味し経済が成長するとは労働生産性が上昇することを意味する訳です。

結果として労働生産性が上昇すれば経済は成長し、労働生産性が上昇すれぱ賃金も上がるという関係性になるので、経済成長の根幹とは労働生産性が上昇することを意味するのです。

次に実際の労働分配率と賃金を見て行きます。⬇️

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上記の⬆️ように労働分配率は低下しており、賃金は3.9%の高い賃上げ率となっていても、まだ賃上げ余地があることが分かります。

アメリカは非常に高い賃金上昇率が続いて来ましたが、まだ賃上げ余地はある状態なので雇用を増やしたり更に賃上げしたりして行く余裕があるのです。

7月~9月期の経済成長率は⬇️

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上記の⬆️ように7月~9月期は4.9%の高い経済成長率となっていましたが、まだ雇用を増やしたり賃上げする余地はあったことから10月~12月期のGDPナウも⬇️

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上記の⬆️ように10月~12月期のGDPナウも2.4%の高い経済成長率となっています。

みんかぶの市場予想は⬇️

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上記⬆️のようにみんかぶの市場予想は1.8%と、やや低めですが、GDPナウの精度は高いので2.4%前後で着地すると思います。

7月~9月期の経済成長率が極めて高いので、その水準が高い7月~9月期との比較でも、更に高い経済成長率が続いていることを意味することから足元でアメリカ経済は力強く成長が続いていることを示しています。

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